年齢とともに「友だち」との関係が変わるわけ

■「いい子」から「仲良しグループ」時代へ 

何でも話し合える同性の友だちとの関係は、とても楽しいもの。友だちがいることで、お互いのストレスを吸収し合い、生きる勇気を与えあうことができます。 

しかし、振り返ればその関係性は、年代とともに微妙に変化していることに気づきます。 

幼児期の子どもは、周りの大人との関係性のなかで、必要なことを学びます。親や先生の言うことを絶対的なものとして受け止め、大人が要求する「いい子」でいようとします。 

小学校に入る頃になると、大人に代わって同性同年齢の「友だち」との関係が重要になり、その人間関係に強く影響されるようになるのです。この「仲良しグループ」を重視する年代を心理学では「ギャングエイジ」と呼びます。 

仲良しグループでは、その集団だけに通じる“オキテ”をつくります。学校が終わったら必ず裏の公園に集まる、同じキャラクターのグッズをいつも持ち歩く、といった大人から見ればたわいのないことなのですが、当の子どもたちにとっては重要なルールです。こうした集団でのやりとりによって、他人や社会と関わることを学んでいきます。 

■思春期からは「親友」との蜜月関係 

中学校に入る頃からティーンエイジ時代では、「仲良しグループ」から「親友」へと関心が移っていきます。 

ただ一緒に遊ぶ仲間ではなく、自分らしさや将来の自分らしい生き方、秘密についても語り合える、同性同年齢の特定の相手(1人から数名)を求めるようになっていくのです。 

80年代に思春期を迎えた私の世代では、こうした同性の親友との情緒的で深い関わりをリアルに描いた物語として、漫画『ホットロード』(紡木たく)を夢中で読みました。00年代のティーンエイジには、『NANA』(矢沢あい)などの物語が共感を呼んでいます。 

第二次性徴とともに大人へと脱皮していく微妙な心情、性の芽生えや異性への関心、進路への不安や、大人や社会への複雑な思いを受け止め合い、語り合える相手が必要になるのです。 

■大人になると「恋人」へと関心がシフトする 

青年期も後半になり、成人へと向かう頃になると、同性の親友から異性の「恋人」へと、求める関係の軸がシフトしていきます。 

「自分らしさ」を受け止め合える異性との間で親密な人間関係を築き、関係性がうまくいけば、多くの場合は結婚による恒常的な関係を結んでいきます。 

ただし、条件の異なる異性との間ではたびたび考え方の違い、感情的な行き違いが起こるもの。相手を求める気持ちが受け入れられなかったり、うまく関係を結べなかったり、関係が破たんしたりと、傷つく場面も増えます。そのたびになぐさめあい、支え合う相手として、同性の親友の関係は重要な意味を持ちます。 

しかし、特定の異性との関係が深くなるにつれ、親友同士の感情も微妙に変化していきます。さらに、経済的にも親からの完全な自立を果たし、職業的なアイデンティティを築いて、家庭という新たな居場所をつくるころには、お互いの価値観も変化し、「ずっと一緒」と約束しあった親友との関係は、やがて淡白なものになっていくのです。 

■信頼できる友だちとは細く長くつながっていける 

それでも、ときにはお互いの状況や心情を語り合ったり、悩みを打ち明け合ったりできる関係があるということは、とても大きな心の支えになります。 

ライフステージが変化するごとに、友達との関係も微妙に変わっていくのは、自然の成り行き。しかし、その変化もあるがままに受け入れ、少しお互いに距離を置いてみることも、また大事なのだと思います。 

信頼しあえる相手であれば、心のどこかで細く長くつながりあっていけるもの。あの頃のホットな関係ではなくなったとしても、会ったときにはやさしい気持ちでお互いを受け止め合える、そんなマイルドな関係を長く続けていきたいものです。 

年齢とともに「友だち」との関係が変わるわけ

■「いい子」から「仲良しグループ」時代へ 

何でも話し合える同性の友だちとの関係は、とても楽しいもの。友だちがいることで、お互いのストレスを吸収し合い、生きる勇気を与えあうことができます。 

しかし、振り返ればその関係性は、年代とともに微妙に変化していることに気づきます。 

幼児期の子どもは、周りの大人との関係性のなかで、必要なことを学びます。親や先生の言うことを絶対的なものとして受け止め、大人が要求する「いい子」でいようとします。 

小学校に入る頃になると、大人に代わって同性同年齢の「友だち」との関係が重要になり、その人間関係に強く影響されるようになるのです。この「仲良しグループ」を重視する年代を心理学では「ギャングエイジ」と呼びます。 

仲良しグループでは、その集団だけに通じる“オキテ”をつくります。学校が終わったら必ず裏の公園に集まる、同じキャラクターのグッズをいつも持ち歩く、といった大人から見ればたわいのないことなのですが、当の子どもたちにとっては重要なルールです。こうした集団でのやりとりによって、他人や社会と関わることを学んでいきます。 

■思春期からは「親友」との蜜月関係 

中学校に入る頃からティーンエイジ時代では、「仲良しグループ」から「親友」へと関心が移っていきます。 

ただ一緒に遊ぶ仲間ではなく、自分らしさや将来の自分らしい生き方、秘密についても語り合える、同性同年齢の特定の相手(1人から数名)を求めるようになっていくのです。 

80年代に思春期を迎えた私の世代では、こうした同性の親友との情緒的で深い関わりをリアルに描いた物語として、漫画『ホットロード』(紡木たく)を夢中で読みました。00年代のティーンエイジには、『NANA』(矢沢あい)などの物語が共感を呼んでいます。 

第二次性徴とともに大人へと脱皮していく微妙な心情、性の芽生えや異性への関心、進路への不安や、大人や社会への複雑な思いを受け止め合い、語り合える相手が必要になるのです。 

■大人になると「恋人」へと関心がシフトする 

青年期も後半になり、成人へと向かう頃になると、同性の親友から異性の「恋人」へと、求める関係の軸がシフトしていきます。 

「自分らしさ」を受け止め合える異性との間で親密な人間関係を築き、関係性がうまくいけば、多くの場合は結婚による恒常的な関係を結んでいきます。 

ただし、条件の異なる異性との間ではたびたび考え方の違い、感情的な行き違いが起こるもの。相手を求める気持ちが受け入れられなかったり、うまく関係を結べなかったり、関係が破たんしたりと、傷つく場面も増えます。そのたびになぐさめあい、支え合う相手として、同性の親友の関係は重要な意味を持ちます。 

しかし、特定の異性との関係が深くなるにつれ、親友同士の感情も微妙に変化していきます。さらに、経済的にも親からの完全な自立を果たし、職業的なアイデンティティを築いて、家庭という新たな居場所をつくるころには、お互いの価値観も変化し、「ずっと一緒」と約束しあった親友との関係は、やがて淡白なものになっていくのです。 

■信頼できる友だちとは細く長くつながっていける 

それでも、ときにはお互いの状況や心情を語り合ったり、悩みを打ち明け合ったりできる関係があるということは、とても大きな心の支えになります。 

ライフステージが変化するごとに、友達との関係も微妙に変わっていくのは、自然の成り行き。しかし、その変化もあるがままに受け入れ、少しお互いに距離を置いてみることも、また大事なのだと思います。 

信頼しあえる相手であれば、心のどこかで細く長くつながりあっていけるもの。あの頃のホットな関係ではなくなったとしても、会ったときにはやさしい気持ちでお互いを受け止め合える、そんなマイルドな関係を長く続けていきたいものです。 

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